第3回の練習会は、初めて開智未来中学・高等学校をお借りして開催しました。素晴らしい環境、また開智未来中学・高等学校吹奏楽部の部員の皆さんもサポートで参加してくださったことで、充実した練習ができました。顧問の蒔田先生をはじめ、部員の皆さんに感謝申し上げます。
さて、今回の練習は発表会2週間前の練習となりました。当日に向けて皆さんが一生懸命、日々の活動に東部支部吹奏楽団の練習を組み込んでくれていることがよくわかります。この団員一人一人の主体的な取り組みは、この楽団を運営する上で柱となる活動目標でもあります。
ぜひ、各自で考えてより楽しく音楽できるよう、技術を磨き、音楽を学び、そして表現していってください。
基礎合奏
吹奏楽のソルフェージュ
今回は、#9~12を配布し、9と12の解説しました。
#9は「シンコペーション」について。
以前学んだ「拍子」による重心の変化に加えて、リズムによる重心の変化を学びました。このことに注目できれば、楽曲の理解はとても深まります。楽譜にある重心の変化(拍ずれ)を探して、演奏する際に意識してみましょう。
#12は「表現」です。
デモンストレーションとして、トランペットの皆さんに「特定のイメージ」を意識して演奏してもらいました。どんな風に聞こえたか質問すると、団員が見事に当ててくれました。演奏に「意味」を持たせる事はとても大切です。音楽の理論を学び、そして自分の「思い」を音にすることがまさに「音楽表現」です。ぜひ、今日学んだ内容を繰り返し復習してください。
#1~12 毎日の取り組みの中で何度も復習してください。回数を重ねれば数秒の復習でも大きな効果があります。
「3Dバンド・ブック」
後半は各自の基礎練習の取り組み状況を確認しました。
金管楽器のリップスラーはしっかりと取り組めていました。また、ロングトーンも安定してきています。しかし、スケール練習になると途端に質が下がりました。また、長調と短調は一緒に練習することを伝えていましたが、短調の練習は不足している人が多かったようです。
日々の練習で最も大切な事は「バランス」です。偏った練習を積み重ねていけば、技術も偏ります。ぜひ、日々の基礎トレーニング内容のバランスを見直してみてください。
次回の練習で「スケール」の質が向上していることを期待しています!
合奏
「レインボー・ヴィレッジ序曲」 黒川圭一作曲
今回は、作曲者の黒川先生も参加してくださいました。
黒川先生に作曲の意図をも伺いながら、中間部から再現部を確認していきました。楽曲の理解はある程度深まっているので、あとはそれを実際の音にする段階です。歌って、楽器で吹いてを繰り返すと途端に演奏の質は向上しました。「吹奏楽のソルフェージュ」で取り組んでいる、階名(ドレミ)でしっかりと歌いながら演奏する習慣を身に着けていきましょう。
あとは、ダイナミクスの練習も課題です。pとfを普段の練習に取り入れましょう。


「可愛くてごめん(feat.かぴ)」 HoneyWorks作曲/郷間幹男編曲
今回は会場校の開智未来中学・高等学校吹奏楽部顧問の蒔田先生が打楽器のご専門ということで、打楽器パートは2人の指導者にサポートを受けて充実した練習になりました。ドラムセットを担当する団員も数回練習を積み重ねると格段に成長しました。
最初に確認したポップスの音形を忘れないように、普段の練習で確認していきましょう。反応の良いスピード感のある立ち上がり(はっきりした発音)、まっすぐ(ふくらまない、しぼまない)、そして音の処理は余韻を残さずに切る。(カットオフ)ポップスはこのスタイルで演奏すれば、「かっこいいポップス」になります。

今回も団員の皆さんによる積極的な練習参加のおかげで、充実した練習を積み重ねることができました。次回で最後の練習となります。運営として、練習から楽しめる吹奏楽を目指しています。思い切り楽器を吹いて、音楽を楽しんでください。
次回練習予定
6月11日(日)16:00~ 開智未来高等学校