令和5年度 東部支部吹奏楽団(SEJWB)の活動が始まりました。
年度当初にも関わらず、昨年度から引き続き参加してくださる団員の皆様、新たにご参加してくださる皆様、そして会場校、サポートをしてくださった鷲宮東中学校の齋藤先生、生徒の皆さんに心より御礼申し上げます。皆様のご協力により、吹奏楽のクラブチームは今年度も活動を開始することができました。
月に2回、2時間の練習で充実した吹奏楽活動を目指す、「吹奏楽のこれから」を意識したクラブチームです。小学生から大人まで、幅広い年代の方が所属し、音楽を通じて交流を持ちながら活動してまいります。
また、令和5年度第1期は東部支部吹奏楽研究発表会に参加します。初のクラブチーム出演となります。また、多くの団員が初めてのステージ演奏です。
ぜひこの活動にご理解・ご協力いただき、さらに同じような取り組みが広がることで吹奏楽の明るい将来へつながることを期待しております。
吹奏楽のソルフェージュ
講師 鶴澤綾先生【ユーフォニアム奏者、吹奏楽指導者、音楽教室講師】
昨年度も取り上げていた、「吹奏楽のソルフェージュ」。今年度は年間を通じて、さらに本格的に取り組んでまいります。
これまで吹奏楽部では、楽譜が読めない、音程が分からない状態で、時間をかけて曲を覚えて、仕上げるというスタイルが一般的でした。
しかし、昨今の練習時間減少によりこのスタイルの実施は難しくなっています。私は近年の部活動を取り巻く環境の変化は、より効率的な活動へと進化できるよいきっかけなのではないかと考えております。
「吹奏楽のソルフェージュ」のテキストでは、40のステップで
- ソルフェージュ
- リズムソルフェージュ
- 楽典
などの内容がまとめてあります。
ポイントは5分〜10分のまとまり、参考音源がQRコードで聴けることです。これは部活内の生徒による自主活動はもちろん、各自が家庭で取り組めるように工夫されています。まさに学習と同じ自宅学習にも対応したテキストです。
ソルフェージュを身に着けるには時間がかかります。年間を通じて実施することで音楽の基礎を身に着け、これを3年間くり返すことで定着させるという方針で取り組んで行きます。
今回は、次回の練習までの課題として#1「四分音符・二分音符」、#2「基本的な音符と休符」、#3「2/4拍子と4/4拍子」、#4「3/4拍子」を扱いました。(主に#1,3)
内容は音楽的な基本のきですが、実は理解していない、知らなかったという団員が多かったようです。これを知らないで楽曲に取り組み、音楽にする事はいかに困難な取り組みをしているのかを実感しました。
合奏
「レインボー・ヴィレッジ」序曲 黒川圭一作曲
東部支部吹奏楽団ではグレードを抑えても、内容のある音楽を取り上げていきます。
この作品はさいたま市立七里小学校の校歌を題材に作曲された作品です。ABAの三部構成で、それぞれに見事な対位法によって校歌のモチーフが配置されています。
初回の合奏でしたので、今回は
- 三部構成の作品の様式(スタイル)
- フレージング
「吹奏楽のソルフェージュ」で学んだ4/4の強拍、弱拍の関係 - ダイナミクス
表現につながる点を繰り返し説明し、どんなpか、どんなfかを理解して演奏することの重要性
について、解説を行いました。約25分の合奏でしたが、演奏者の楽曲への理解が進んだ結果、より良い演奏になりました。
「可愛くてごめん」(feat.かぴ) HoneyWorks作曲/郷間幹男編曲
団員が好きなポップスを選曲しました。
この作品もグレードを抑えてありますが、ポップスは団員が好きなこともありより前向きに演奏してくれます。この作品は分かりやすいメロディ、盛り上がり、サビなので、フレージングの勉強にもなりました。また、ポップスに必要な発音、音の処理(キレよく、リズムを出す)についても確認しました。
やはり、ポップスを合奏すると団員の気持ちも盛り上がります。知っている作品、好きな作品を出来るだけ取り上げていってあげたいと考えています。

中学生を中心に、小学生、高校生、そして大人も参加した活動は多くの刺激があります。
また、保護者の皆さんも多くの方が見守ってくださり、非常にあたたかい雰囲気の時間になりました。
この活動を通じて一層音楽、吹奏楽を好きになり、団員が所属している団体での活動のさらなる充実に貢献したいと思っております。まだまだ団員は募集中です!
ぜひ、一緒に音楽を楽しみましょう!
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